アフリカ伝承黒魔術と呪物


ードゥー(Voodoo)というと、皆様は中米カリブ・ハイチ共和国の信仰や黒魔術を連想されると思います。大元は、西アフリカの小国ベニン共和国に分布する部族フォン(Fon)族のフォン語で「祖霊精霊崇拝」という意味合いと成るのです。正式にはヴドゥ(Vodu)と表記します。森羅万象に宿る八百万の神霊や先達の霊を敬い奉る信仰。もう御分りと思いますが、世界の各地の土着信仰は自然信仰、つまりヴドゥなのです。云わずもがな、日本の神道も該当します。

 

西アフリカ及び西南アフリカや其の黒人奴隷が渡った中南米は、部族の違いは有れど、祖霊を主体に神霊を崇める信仰で、神霊の呼称も各部族で違うのみです。アフリカ本土の西及び西南のみで見れば、狭い枠内となりますが、古の時代に中南米へ渡った奴隷が其の伝統信仰を継いだ事で、今では西南アフリカ・北米・中南米・欧州に拡がり、信仰者に関して云えばチベット密教を凌ぐ五千万人もの信仰者を抱えるのがアフリカヴドゥ信仰で御座います。

 

グローバル化が進む世の中、所謂、真の呪術シャーマンや真の呪術や呪物というものは無い事は無いが、ほぼ皆無に近く成って居ります。私自身、西アフリカの黒人奴隷の渡った在中米時代に黒人奴隷の末裔達と関わった事から、アフリカ伝来の祖霊精霊崇拝に関係する事と成り、以来数十年に渡って研鑽を兼ねた長年のフィールドワークで、呪術シャーマンや呪物が廃れて行くのを危惧し、己の出来る範囲で継承補佐、更には単なるコレクターアイテムと成ってしまう呪物を、真の呪物として活かす為に、現地の呪術シャーマンと協力して贖えるものは贖い、無理な物は持ち主の許諾を得て、供犠を施しながら呪物に籠る霊や神霊を留めて参りました。当たり前の事ですが、草の根ながら新たな呪物も、昔ながらの行程で作成・活き籠めする事を継承する奨励も進めて居ります。

 

現世は何かと障壁に突き当たり、其れが無難に解決すれば御の字ですが、やもすれば永劫続く不運や不遇を背負うてしまうものです・・。当サイトにて御案内する呪術は、私自身の三十数年に及ぶ研鑽の技量、更に探索で得た希少な現地シャーマンとのネットワークで強力な呪術を御提供致します。

 

呪物に関しては、持ち主のプロテクションを主体に援護を図るものを主体として居ります。いにしえの呪術シャーマンや其の意志を引き継ぐ現代の呪術シャーマンが作り上げた木偶は、如何に霊や神霊が居心地良く据わる事が出来るか?という事を考えて作られました。例えば、木偶と成る素材、その素材の精製法。これは、とても重要です。木偶と成る木や獣骨や鉱物の選択から始まり、その成分に加わっていない成分を、新たに探し他の自然のエレメントを水分として流し込んだり、燻す事で木偶に行きわたらせる事で、完璧な木偶として仕上げ、後々活き籠め据わる霊や神霊が心底満足が行き、稀に供物が滞っても霊や神霊は木偶を己の一部として認識し、滅多な事では木偶から抜ける事は無いのです。これが、いにしえの呪術シャーマンが代々紡ぎあげて来た木偶の素晴らしさです。